こんにちは、理学療法士の有本です。

今月のコラムは変形性膝関節症についてお話させて頂きます。

〇変形性膝関節症の症状 高齢な女性に多く、おもな症状は膝の痛みや関節可動域制限、膝に水がたまります。立ち上がりや歩行時の痛み、階段昇降や正座が困難になる事があります。

〇変形性膝関節症の病態 関節軟骨の老化による変化、肥満、外傷などの後遺症など、原因は様々です。

〇変形性膝関節症の診断 問診や膝の圧痛の確認、徒手で行う検査、レントゲン等、必要な検査方法をDrが選択し、それらの結果により診断されます。

〇変形性膝関節症の運動療法の目的 変形性膝関節症の治療は様々ありますが、こちらのコラムでは運動療法の一部について触れて参ります。運動プログラムは膝を支える筋肉を鍛え、膝の安定性を高め、膝の動きをよくする効果が期待されます。

〇運動プログラムをおこなう前に注意すること ・痛みなどの症状がある人は主治医の先生に相談してから行って下さい ・トレーニングの際は、目的部位の筋肉が心地よく疲れる程度にして下さい。 ・目的部位以外の身体の部位に痛みや痺れなど不快感があれば即時中止して下さい。

〇太ももの前の筋肉をきたえる運動(床に座って行う方法)
1.脚を伸ばして座ります。
2.膝の下においたタオルを膝裏で押します。
3.5~10秒間、そのままでいます。(息を止めずに呼吸をします)
4.力を抜きます。

〇太ももの外側の筋肉をきたえる運動
1.横向きに寝ます。
2.上の脚をのばしたまま、股を開くようにゆっくり上げます。
3.5秒間、そのままでいます。(息を止めずに呼吸をします)
4.ゆっくりおろします。
mail