東洋医学(古典医学)の考え方⑤ 2019.5

東洋医学(古典医学)の考え方⑤

    前回は人体を構成しているものについてお話ししました。今回は身体の生命活動を営む源となるものについてお話ししますね。

生命活動を営む源となるのは「気」、「血」、「津液」であると考えられています。

「気」は形はないですが生命活動の源で、活力があり休むことなく活動するエネルギーと言えます。「気」にはすべての臓腑・器官・組織の新陳代謝を推し進める働き、体熱を産生し身体を温める働き、病気から身を守る働き、汗や尿・便などを生成し排泄する働きなどがあります。

「血」は単に血液だけを指すのではなく身体に栄養や酸素を巡らせる働きも含め、また精神活動を支える物質ともいえます。

「津液」はリンパ液、汗、涙などであり、粘膜や皮膚、関節などに潤いを与えている水分も含みます。

東洋医学(古典医学)ではこれらの「気」、「血」、「津液」が過不足なくバランスよくからだをめぐっていれば病気にならず、逆にこれらが過不足となりうまく身体を巡らなくなると病気になると考えられています。

追伸

    5月から元号が「平成」から「令和」へと変わりました。「令和」というあたらしい時代の始まりです。清く美しい心で寄り添い、やわらかな世の中になることを願います。

鍼灸・マッサージ師      関根 達也

 
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