「アイシング」 2021.3

こんにちは。理学療法士の澤木です。 今回はアイシングについてです。   アイシングというとスポーツ後のケアとして行ったり、怪我をして痛めた直後に行ったりと色々な場面で行われていますが、最近では用途に応じて行われるようになってきました。   例えば、怪我をして痛めた時には従来通りRICE(rest安静、icing冷却、compression圧迫、elevation挙上)に基づいて行われます。これは怪我をして炎症が生じ腫れたり熱を持ったりするので抑制しようと行われます。RICEをすることで回復を早め、怪我から早く復帰することができます。   このicingは痛めた組織から出る熱や腫脹に対してアイスバック等を使って直接抑えることができるので理に適った方法かと思います。私がスポーツ現場でよく行う方法として、アイスバックで腫れている部位をマッサージします。やり方としては、身体から心臓に向かって腫れを流すように少し圧迫しながらマッサージをします。これを行うことで冷却をしながら腫脹を減らすことができ炎症症状の軽減に役立ちます。早く熱や腫れを取ることが早く治るポイントです。痛めた直後からどんどんやりたいですね。   もう一つのアイシングをする場面としては、野球選手などがよくやる投げた後のケアとしてのアイシングです。 これは疲労回復や投げた後の炎症症状?について行われていた方法ですが、最近ではあまりやらなくなってきています。選手たちに聞いても「私はやらないです。」「やると調子があまり良くない。」などあまりいい効果を得られていないこともあり、やるかやらないかは選手に任せています。聞くところによるとあるプロリーグではほとんどの選手がやらなくなってきているという話も聞きました。賛否両論となってきており、選手のケアとしては他の方法も探しても良いかもしれませんね。今では酸素カプセル、コンプレフロス、微弱電流などいろいろあります。色々な方法を試して翌日の状態を比べてみるのもいいかもしれませんね。   今回、アイシングについてお話ししました。前からやっているからやるのではなく、なぜやるのか、やると調子はどうなのかなど検討してみることも必要かもしれませんね。  

澤木 弘之

澤木 弘之

 
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