投稿日時:2012/05/11(金) 12:00

こわーい男と女の遺伝子学

遺伝子学の進歩は凄まじいものである。近い将来、こんな恐―い話が現実味を帯びてきた。結婚を間近に控えたカップル。女は男に最近はやりのDNA結婚鑑定を迫る。このDNA鑑定は、お互いの髪の毛を1本持っていけば遺伝子の相性や子供ができやすいか、どんな子供ができるかなどを診断してくれる。鑑定会社に依頼して約2週間後、女から呼び出されて男は喫茶店に行く。彼女は厳しい表情で切り出した。「あなたと結婚はできなくなりました。理由はこれです」と言って、DNA鑑定書が入っている封筒を手渡された。さーっと血の気が引くのを感じながら、男はその報告書を読み始めた。

(鑑定書):お二人の子供が生まれる確率は20%以下、いわゆる不適合症にあたります。もし子供が出来た時の男女の確率は、男の子30%、女の子70%です。生まれた時からの10歳ごとの顔や体型、成績、趣味などの情報は当社のホームページでご確認ください。男性の方は50歳前半で大病をされる可能性があります。それ以上の詳しい情報は別料金になりますので、再度お申し付けください。病気を未然に防ぐ手立てはあります。女性の方は大病はされませんが、おおよその寿命は88歳プラスマイナス5歳と考えられます。お二人がもし結婚された場合、10年後の離婚率75%、15年後85%、20年後90%以上という結果が出ております。詳しい内容に関しては別料金がかかります。
総合診断・・結婚相性度10%以下「他の相手を見つけることをお勧めします。人生は一度きり、また心安らぐ出会いがきっとあなた方に訪れることでしょう。以上

 愕然としながら男は女を見た。女は「やっぱりそうなのかなと思っていたのよね。愛してるんだけどごめんね」と言って席を立った。そしてこちらを振り向くこともなく出て行った。男はさらに鑑定書の最後まで読んだ。(・・・この鑑定結果は、いわゆる科学による客観的な分析によるものでそれに関わるいっさいの責任を負いません。結婚は自己責任で)。。。
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