こんにちは、理学療法士の有本です。
今月のリハビリコラムは橈骨遠位端骨折について今月はお話しさせて頂きます。
○橈骨遠位端骨折とは
走っていて転倒したり、スポーツで転倒した時に、高所からの転落やバイクの転倒などで手をついた時に生じる事が多い外傷です。
前腕には2本骨があり、親指側の方の橈骨の手首側で折れる骨折です。
子供、若年者、高齢者といった幅広い年齢層で生じます。いずれの年代でも橈骨と一緒に前腕のもう一方の骨である尺骨も同時に折れる場合があります。
○症状
手首に強い痛みがあり、短時間のうちに腫れます。
橈骨の手のひら側を走っている正中神経が外傷に伴い圧迫されると、親指から薬指の感覚障害が生じることがあります。
○診断
レントゲン検査で橈骨の手首側のところに骨折が見られます。
骨折線がシンプルに1本か、骨片が複数の不安定なものか、骨片の位置がずれているか等、判定します。
○治療
骨片の位置がズレてしまっている場合、骨の位置を元に戻す整復操作を行います。
患部の状態によって手術適応について変わってくるので、治療方針については主治医とご相談下さい。
○リハビリ
骨折部位の骨癒合や患部周囲の組織が固くなってくる(関節可動域制限)などの状態を診て、主治医から運動療法開始の指示を受けると運動療法開始となります。
骨癒合が完了する前に運動療法が開始される場合、固定実施の条件を加味しつつ、患部の痛みがないように配慮して、運動療法を実施することになります。
安静固定や外傷後の腫れによって、手関節周囲の組織が硬くなり、外傷部位周辺を中心に骨の位置が正常から逸脱し、関節可動域制限が生じることが多くあります。
患部痛みや痺れ、不安などがなければ、手指の屈伸運動や内外転(指を寄せる動作や開く動作)、親指と他の指のつまみ動作、手首を曲げる動作などを行います。
動作を通じて骨の位置を正常に近づけ、手関節の関節可動域拡大、安静固定によって弱った筋力の強化を図ります。
日常生活での不自由についてお伺いしながら、ご一緒に日常生活自立度の向上を図りたいと思います。
