東洋医学(古典医学)の考え方④ 2019.2

前回までは東洋医学の思想的な話をしましたが、東洋医学では人体の仕組みについてどのようにえ考えられているでしょうか。身体を大きく分けると「気」、「形」、「経絡」から成り立っていると考えられています。 「気」とは生命を維持していくためのエネルギーそのものです。 「形」とは身体の構造を形造るもので、臓器などの各器官、頭や四肢などをさします。当然、髪の毛、爪、皮膚なども含みます。 「経絡」とは気血の通り道のことで、臓腑と結びつき身体を巡っています。 人間という生命体は、「気」という生命エネルギーが「経絡」という通路を通り、「形」ある身体の隅々まで連絡し合うことで生命を維持し、身体が正常に働いていると考えられているのです。 つまり「気」という生命エネルギーが過不足なく滞りなく身体を巡っていれば病気をせず、「気」の流れが滞ったり、過不足があったりすれば病気になるということです。 東洋医学の基本的な治療指針は、どんな病気や症状であれ「気」の滞りや過不足がどこでどのようにおきてるのか判断し、正常な状態に戻していく事なのです。 鍼灸・マッサージ師     関根達也
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