東洋医学(古典医学)の考え方② 2018.8

前回は「この自然界に存在するすべてのものは陰陽に分類することができる」という東洋医学の基本的な考え方をお話ししました。あらゆるものを陰と陽に二分する考えは一見シンプルですが、実は奥が深いのです。 自然界のすべてということは当然人も含まれますので人の身体にも陰と陽が存在しています。前回お話ししたように対立物によって陰と陽は変化します。例えば身体を上半身と下半身に分けると上半身が陽で下半身が陰となりますが同じ上半身でも体幹でみると胸側が陰で背側が陽、体内が陰で体表が陽、というように変化します。 陰陽がバランスよく存在し循環していれば健康といえます。どちらか一方が弱くなったり強くなったり両方とも弱くなったりとバランスが崩れてくると病気になると考えられています。 この陰陽のアンバランスを是正し、バランスの良い状態に戻すことが東洋医学(古典医学)的な治療の真髄なのです。 鍼灸・マッサージ師      関根達也
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