季節の養生法(3) 2017.8

前回、前々回と春、夏の養生法を簡単に書きましたが今回は秋ですね。 秋は日も短くなり、冷たい風が吹き始め空気も乾燥してきます。では秋の季節の養生法を簡単に説明していきましょう。 秋は実りと収穫の季節であるが、同時に万物が枯れゆく季節です。 東洋医学では、秋は夏の間開いていた肌がまだ閉じておらず、秋の冷たい風の影響を受けやすい。皮膚は冬の寒さに備えて閉じていくが、閉じきれない秋は冷たい風の影響を受けやすいのです。さらに秋は乾燥してきます。すると秋に関連の深い肺(呼吸器系)を痛めやすくなります。 また東洋医学では肺は大腸とつながりがあるとされ、秋に肺を痛め過ぎると冬になって下痢がちになったり風邪などの病気にかかりやすいと考えられています。 この季節には、早寝早起きをしできるだけ身体を休め夏の疲れを取る事が大事です。 古来中国では日の出とともに起き、陽が沈むと寝るという養生法でしたが現代では難しいので秋は早寝早起きを心掛けてください。そして冷たい空気にさらされないようにし、心穏やかに過ごしましょう。 この時期はあれよこれよと頑張り過ぎず、心も身体もしっかりと休め平穏に過ごしてくださいね。 また季節の旬な食べ物はその時期に必要なものを補ってくれる物が多いので、折角の収穫の秋ですから是非旬な物を召し上がってください。 鍼灸・マッサージ師 関根 達也
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