「良質な睡眠をとる為に」 2020.1

こんにちは、理学療法士の有本が睡眠についてお伝えさせて頂きます。   日々の生活を充実したものにする上で、睡眠は重要です。良質な睡眠をとる事で、脳や身体の疲労回復が期待されます。では、良質な睡眠はどの様に得られるでしょうか?   脳内にある松果体と言われるところから、メラトニンという物質が分泌される事で身体が眠る準備を始めます。しかし、睡眠前に明るい光(TVやスマートフォンの光等)を視てしまうと、メラトニンの分泌が減少してしまい、眠りが阻害されてしまいます。   眠り始める時には、身体の体温は日中よりも下がるので、眠る直前に激しい運動や入浴をすると、入眠がスムーズに行われないので、睡眠の約2時間前までにはそれらを終えている事が望ましいと言われています。また、眠っている時は布団と接触している身体の部分に熱が溜まってきますが、体温が適度に低下していないと眠りが阻害されてしまいます。   そこで、良質な睡眠を得る為に重要な事は、足元が危なくない程度に部屋の灯りを落とし、TVやスマートフォンの使用を控える事、全身がリラックスして深い眠りができている事、寝返りによって布団と接触している身体の部分の熱放散がスムーズに行える事が挙げられます。   スムーズな寝返り動作は、丸太のように身体を固めて寝返るのではなく、首から背中、股関節やその逆といった順序で捻じれを伴います。捻じれを伴う動きは、起き上がりや歩行、立った姿勢での方向転換、背中を伸ばす動作とも関連があります。良好な寝返りは睡眠時の寝返りだけでなく、それらの動作のフォーム改善も期待されます。   眠りが浅く、疲れがとれずに困っていらっしゃるようでしたら、入浴後に身体が柔らかくなり易くなってから、首や背中、股関節のストレッチを行い、寝返り動作を練習してみる事をお勧めします。ただし、御病気により痛みや痺れ、主治医より注意を受けていることがあれば、決して御無理をなさらないで下さい。  

                                                                        有本竜也

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