秋の体力作り 2016.10
皆様、こんにちは。今月は理学療法士の有本が「体力作りについて」お伝えしたいと思います。
美味しい食材がテーブルを彩る良い季節がやって参りました。しかし、ついつい食べ過ぎてお腹がポッコリ、なんて事が起きてしまうかもしれません。
体脂肪が多くなると、身体を支える関節に痛みが起きやすくなります。また、体型の変化により姿勢が崩れると、肩や首、腰に痛みが生じやすくなる事や、転倒しそうになった時に姿勢を立て直す反応が起こりにくくなる場合があります。美味しいものは食べたいです。しかし、体脂肪が極端に増えてしまう事は健康維持の為に避けたいものです。
そこで、基礎代謝を上げて脂肪がつき難くなったら、いかがでしょう?筋力強化と加齢の相関について以下の報告がありました。
ある報告では、90歳以上の高齢者であっても、トレーニングの実施により筋力増強が認められたというものがありました。また、別の報告では若年者と高齢者の筋肉痛への修復能力の差がない、また回復に要する時間に差があったとしても、筋肉痛の回復自体には差がないとありました。既にあるご病気の関係上、運動量や負荷の掛け方に注意を要する事はありますが、現時点で行える事は、きっとあると思います。
筋力増強により代謝を上げ、更に有酸素運動を行う事でも脂肪燃焼効果が上がります。歩く事で関節痛が生じるのであれば、自転車こぎも宜しいと思います。サドルを跨ぐことが怖い場合は、トレーニングジム等で座面が低めのエアロバイクを置いてある施設もあります。屋外での運動が暑ければ、プール内での水中ウォーキングも水の粘性が適度な抵抗を生じさせてくれて、心地よく運動が行えます。
改めて外出して運動を行う事が難しければ、自宅でテレビを観ながら体操を行う事も出来ます。椅子に座って、お尻の穴を締めて骨盤の奥にある筋肉を鍛えて姿勢改善、足指でタオルを手繰り寄せて足裏のアーチを強化、膝を伸ばしてふとももの強化等、様々な運動があります。これらは日々の歩行様式を改善させ、筋力強化や、肩や腰、膝の除痛にも貢献します。
運動経験を通じて、ご飯を美味しく食べられて身体が元気になると、一層トレーニングが励みになるかもしれません。宜しければ、お試しして頂けたらと思います。
有本竜也