「脳卒中について」 2019.7

「脳卒中について」

  脳卒中は頭の中の血管に起こる病気で日本人の死亡原因、寝たきりになってしまう原因として件数が多い病気です。今月はそんな脳卒中に関するお話をさせて頂きます。   脳卒中は大きく分けて3種類あります。1つ目が高血圧や脳の血管に弱い部分があって生じる脳出血。2つ目が脳の表面にある血管に動脈瘤というふくらみが出来て、それが破裂するくも膜下出血。3つ目が脳の血管が細くなる事や血管に血の塊が詰まったりして脳に酸素や栄養が送られなくなる脳梗塞があります。   脳卒中になると、半身の運動麻痺や感覚障害、ろれつが回らない、言葉が出てこない、ものが二重に視える事や視野が欠けて視える、視たり聴いたり出来ているのに認識できない、意識が消失してしまう、等の多くの症状が起こり得る病気です。   多彩な症状がある脳卒中ですが、発病が疑われた際に早期に的確な治療が出来れば回復の可能性が高くなります。そこで、下記の症状にご注意下さい。   ・片方の手足や顔半分に力が入らない、痺れが生じる ・ろれつが回らない。他人が言うことが理解できない ・片方の目が視えない。ものが2つに見える。半分が欠ける ・これまで経験したことのない激しい頭痛が生じる ・酷い吐き気や嘔吐、意識の消失 ・手足に力が入るけれど立てない、歩けない、ふらふらする   脳卒中の発病予防・再発予防には、高血圧や糖尿病、動脈硬化などのコントロールによって血液循環の状態を良好にする事が大切です。運動習慣をつけ、食生活や肥満を改善させましょう。喫煙習慣や不規則な生活習慣があれば、それらの見直しも検討を頂けると宜しいかと思われます。 有本竜也
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