リハビリコラム更新しました!

投稿日時:2026/04/27(月) 10:54

こんにちは、理学療法士の有本です。
今月のリハビリコラムは肩関節の腱板断裂についてお話させて頂きます。

○関節の構造
肩関節は、主に上腕骨、肩甲骨、鎖骨から構成されています。上腕骨の先端にある骨頭と呼ばれる球状の部分が、肩甲骨のくぼみにはまり込む構造になっている肩甲上腕関節のことを一般に肩関節と呼びます。
肩甲上腕関節周辺には、肩甲骨と鎖骨で構成される肩鎖関節や、胸骨と鎖骨で構成される胸鎖関節など、肩の動きに関与する関節が複数存在しています。
肩甲上腕関節は他の関節と比べて肩甲骨と上腕骨の骨頭の接触面が浅く不安定なため、多くの周辺の筋肉や靭帯によって支えられています。
肩関節を構成する肩甲骨に対して上腕骨を引きつけるように機能している4つの筋肉の束を腱板と呼びます。その腱板が断裂する事を腱板断裂といいます。 

○原因と病態
腱板断裂の背景には、腱板が骨と骨に挟まれているという構造と、腱板の一部の血行が乏しい箇所があるので加齢とともに腱板の変性が生じやすいといった事が挙げられます。
20才代までの若年者では腱板の変性はわずかで、強力な外力による外傷か、活発な動作の繰り返し(スポーツ動作)による断裂が主です。
一方、50才代からは転倒して手をついた場合、軽い捻挫などで断裂が起きる事があります。
断裂には、完全断裂と不全断裂(一部が切れるもの)があります。

○症状
肩の運動障害・運動痛・夜間痛・断裂部の圧痛を訴えます。発症後、経過とともに腱板の一部の筋肉に萎縮が目立ちます。
また、肩関節を横から持ち上げる時に肩関節に軋轢音や痛みが生じることがあります。肩の前方挙上は全く不可能な場合から可能なものまで幅広くあります。

○診断
身体兆候の確認やレントゲンやMRIでの読影などによりDrが確定診断をします。

○治療
・保存療法
注射療法と運動療法が行なわれます。

・手術療法
保存療法で肩関節痛と運動障害が治らないときは、手術を検討します。
現状や経過を加味して、保存療法と手術療法のメリット・デメリットを含め、検討する必要があります。
運動療法が開始された場合、損傷している腱板に無理がかからないように痛みの発生状況をお伺いしながら、機能改善を図ってまいります。
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