リハビリコラム更新しました!

投稿日時:2025/10/28(火) 11:31

こんにちは、理学療法士の有本です。

今月のリハビリコラムはアキレス腱断裂について今月はお話しさせて頂きます。

○疾患概要
アキレス腱断裂は、30~40歳代の男性に好発し、その多くはスポーツ活動中に発生する外傷です。高齢者ではスポーツ以外の日常生活中に発生することが多い外傷です。

○原因・症状
アキレス腱断裂例では、ジャンプや蹴り出しの時に膝関節が伸びた状態で、ふくらはぎ後面の筋肉が急激に収縮して起こることが多いです。受傷時に足関節後方部の痛みを自覚します。受傷時にアキレス腱部を蹴られた、後ろからボールをぶつけられたなどと感じる事があります。

○検査
アキレス腱断裂の特徴的な身体所見としては、アキレス腱断裂部の陥凹や同部位の圧痛、またThompsonテストが陽性となることが挙げられます。 Thompsonテストとは、うつ伏せで膝を直角に曲げた状態でふくらはぎを握ると、正常では足関節が底屈しますが、断裂するとこの底屈がみられません。

○治療
治療にはギプスや装具を用いて自然に癒合させる保存療法と、断裂したアキレス腱を直接縫合する手術療法とがあります。 目標とする身体のパフォーマンスレベルによっても保存療法、手術療法のどちらにするか変わってくると思いますので、よく主治医とご相談なさって下さい。

○リハビリ
保存療法でも手術療法でも、リハビリ開始当初はアキレス腱への負担がかかる動作は制限があるケースが多いです。 患部を保護しつつ、下肢の関節可動域制限や筋力低下を少しでも防ぐ事がリハビリのポイントとなります。 その後、患部の活動制限が主治医から徐々に解除されると、リハビリの内容も変わってきます。 受傷前の日常生活や身体のパフォーマンスレベルなどを目指して、リハビリを実施していけたらと思います。
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