リハビリコラム更新しました!

投稿日時:2024/04/23(Tue) 04:54

こんにちは、理学療法士の有本です。

以前のリハビリコラムで、変形性膝関節症改善を目的とした運動として、水中ウォーキングについてお伝えしました。
今月は変形性膝関節症改善を目的とした運動としてエアロバイク(トレーニングジムなどにある車体が動かないように固定された自転車)についてお伝えして参ります。

自転車こぎはサドルにお尻を乗せている分、歩行よりも足の関節に負担が少なく、筋肉へ負荷をかけられ、移動可能な生活範囲の拡大、荷物の運搬がしやすいこと等から、足の関節症症状が辛い患者様の強い味方となっている印象があります。

また、足の関節負荷が軽減された状態での有酸素運動としても有効であり、有酸素運動をする事で脂肪燃焼が出来れば、更に足の関節への負担軽減が期待されます。

自転車こぎをする時、身体のどこの筋肉を使うでしょうか?おそらくすぐに思い浮かぶのは太ももの前側にある膝を伸ばす筋肉や、ふくらはぎにある足首をけり出す筋肉でしょうか?それらはシティサイクル(いわゆるママチャリ)に乗る時に使用すると思います。勿論シティサイクルでの自転車こぎも有酸素運動として有効ですが、トレーニングジムにあるエアロバイクを使った場合、更に使用される筋肉を増やすことが出来るのではないかと考えます。

エアロバイクの特徴はペダルをこいでも自転車が固定されており安全である事、足の甲を覆うように足首を固定するアーチ状のパーツがついている事だと思います。
シティサイクルではけり出しの力を自転車の回転力にしていた一方、エアロバイクでは足首が固定されたことで、足を伸ばす力に加えて曲げる力も自転車の回転力に使用することが出来ます。足を曲げる時は腹筋にも力が入り易くなるので、使用される筋肉が増えます。

使用される筋肉が増えれば、有酸素運動としての脂肪燃焼効果が更に期待されます。発汗や疲労は増すので、適宜飲水を行う事は重要になります。また、ハンドルはしっかりと握り、心拍数のモニターをして客観的にご自身の状態を確認する事、疲労、痛み、違和感が生じたら無理をしない事は重要です。
また、シティサイクルで街中を走る際には咄嗟のブレーキや足をペダルから降ろす動作によって危機回避をする局面があるので、足首が固定されていない自由度は安全の為に重要と考えます。
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