投稿日時:2023/02/17(金) 11:09

令和5年2月17日 2023年
ドクター松林の「待ったなし」

「東京の街を彷徨う」   
―なんと麗しき愛しき人よーその24
●Vonでの出来事の後、44年の時が過ぎあの日の登場人物6人のうち2人が亡くなられた。  1人はマスター、みんな悲しんだ。優しい温かい人柄だった。僕は今回の件でケー坊に聞  くまで知らなかったがとても悲しかった。もう1人は写真家のチョビ髭さんだ。まだ40  歳代での突然死だったようで心臓発作だったらしい、あまりに急だったため皆朝まで弔っ たらしい。
●こうして6人の人生と運命はあざなえる縄のごとし、龍安寺の石庭を拝観しているような  時の流れと集合、離散を繰り返し人生の縮図を見ているようだ。いくつもの石の波が平行  に走っていきながら大小の石にぶつかってはその方向を変えたりその石の周囲に渦を巻 いたり輪になったりしている。または石にぶつかってそのまま途絶える波や、石を回避し ながら少し蛇行して進むものもある。別れや出会いや終局や正や負の渦をどうとるかにも よるが何らかの集まったり離散する原因になるのはこの石だ。
●残された僕たち4名は今この小さな石の周りの渦に入ってきているのかもしれない。石が  Vonなのか由美さんなのかケンタさんなのかわからない。ただこの複雑で時を経た歪曲し  た平行な波は、幾分かの切なさや喜び悲しみなどを内圧しながら今まさに一つの小さな石  の周りの集まろうとしている。これからの想像もつかない流れと結末については、見渡す  限り海と空しか見えない大海の中でなんの羅針盤もなく進んでいく船の中で可能な限り  将来を把握しようとする僕たちの焦燥や夢を語る瞬間のカタルシスを感じるしかないの  だろうか。  

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