投稿日時:2023/10/20(金) 05:43

令和5年10月20日 2023年
ドクター松林の「待ったなし」

「東京の街を彷徨う」   
―いざ、新宿歌舞伎町へー最終回
●こうしてめくるめく時は過ぎ、僕たちはしゃぶしゃぶを堪能した後、ゲームセンターをはしごして、僕とケー坊は井の頭線に乗っておじさんのアパートに戻った。楽しかった、でもそこから次の日、僕は一人でおじさんとケンタさんにお礼を言って東京駅に行き新幹線に乗ったはずだ。実はそこから先はあまりよく覚えていないのだ。とにかく富士山から久我山、お茶の水、高田馬場、Von、歌舞伎町と怒涛のような刺激とヒートアップな体験が続き、僕のような田舎者は胸も心もはしゃぎすぎていっぱいだった。
●そのまま東京にいたい、いや今度また必ず戻ってくると思いつつ僕はこの熱い経験を胸に秘め、この東京で勝負してやろうと思った。東京生まれの人にはよくわからないかもしれないが、きっと東京生まれの人がニューヨークのマンハッタンやロンドン、パリで生きていこうという感覚に近いのではないか。一人で東京で生きていくことに期待と希望が充満していて全く恐怖などは感じなかった。たとえ失敗しても広島に帰ればいいさという、甘えた感情もなかった。間違いなく成功すると信じていた。このころから僕は絶対成功する方法を編み出したと思う。そんな虫のいい話はないだろと思われるだろう。ところがあるのだ、それは成功するまで努力して頑張る、切磋琢磨する方法である。何回失敗しようがめげずに再挑戦する。でもこの方法一つだけ失敗する可能性がある。時間切れだ。成功するまでに人生が終わってしまえばそこで終了ということになる。
●だから僕は東京で成功することを胸に、そしてこの短いが鮮烈な東京の街を彷徨った4日間を忘れることなく生活してきた。Vonのおじさんやケンタさんに、また来ますと言って帰っていったが、あれから再来できなかったことは心残りだ。でも毎日無数に雑多なことに囲まれ、幸せや喜び、悲しみや後悔などを嵐のように感じながら生きていくことは、そこにはきっと好きだとか愛があり、またそれを笑顔で返しながら努力することは、少なくとも僕の人生にとって成功に向かって進む過程において最高の幸せであることは間違いないのである。  

●開業以来24年間続いている心のこもった優しい在宅医療と交通事故専門外来の 仁整形外科
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