投稿日時:2022/05/06(金) 06:00

令和4年5月6日 2022年
ドクター松林の「待ったなし」

「東京の街を彷徨う」   
―なんと麗しき愛しき人よーその8

●まどろみの時は過ぎていく、ここからは皆様ワインかウイスキーでも飲みながら、できれば文章中の曲を流して読んでいただきたい。由美さんはマスターがシャカシャカ作ったマンハッタンを口にして流れてきたビルエバンスのワルツフォーデビーにうっとりと聞き惚れていた。何という甘美なメロディーだろう。  
●由美 「マスターこのカクテルってマンハッタンに夕陽が落ちるところをイメージして作られたって知ってました?」
マスター「えー由美ちゃんなんか思い出あるのかな、そのカクテルに」
由美 「うん、ちょっとね、でもこのビルエバンスの曲サイコーですね」
ちょび髭「由美ちゃんのそのカクテル話聞いてみたいなー」
由美 「今度ね。今日はヒミツ」  
●ワルツフォーデビーの甘美なメロディーでまどろむ中、そんなため息が出そうな大人の会話に身を委ねていた僕は、心の芯がなぜか熱くなり、なんとなく落ち着かない感覚に囚われていた。そこはマンハッタンではないが夕陽が今まさに落ちようとしている久我山であり、このメローでシックな時に身を任せる自分に酔っていた。大人の世界はなんとミステリアスなんだろう。  

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