「立位姿勢保持のためのトレーニングについて」 2022.03

こんにちは、理学療法士の有本です。今月のリハビリコラムは、正しい姿勢で立つ事についてお伝えして参ります。正しい姿勢で立つ事は全身の筋肉を使用するので、関節や筋肉への負担を軽減し、呼吸を深くするので、疲れにくい身体作りに貢献する事が期待されます。

 

鏡を見て姿勢を確認すると、一見して背筋が伸びてきれいな姿勢のようですが、実は反り腰になっていたり、胸が開いていなかったり、案外と正しい姿勢で立つことは難しい事があるので、身体の使い方を学習する必要があります。

 

正しい姿勢で立つ際に使用される筋肉は多々ありますが、私が重要と考える動きとしては、うちももを閉じる事やお尻を絞める事、下腹部に圧をかける事、胸を少し引き上げる事、両側の肩甲骨を少し内側に寄せる事、喉を少し開く事をポイントとしています。これらの部位をまとめて使う上で、効果的なトレーニングとして、腕立て伏せの開始姿勢保持をご提案します。立った姿勢よりも、代償動作が行いにくく、姿勢保持に必要な筋力が低下した部位を認識し易くなります。

 

しかし、筋力トレーニングに慣れていない人や、怪我やご病気により筋力低下している方の場合、腕立て伏せの開始姿勢保持は取り組めないとお感じになる方もいらっしゃると思います。ご無理をして、お身体を痛くしては、体調をよくするためのトレーニングとしては本末転倒です。各自の体調に合わせて、トレーニング方法の調整は大切です。運動負荷を下げるならば、腕立て伏せの姿勢から膝をついて姿勢保持をする事や、壁に向かって斜めに立ち、両手を壁につき、腕立て伏せの姿勢を保持する事が選択肢として考えられます。

 

手首や肩、肩甲骨、腰、うちももの位置、下腹部の力の入れ方など、トレーニングのポイントは多数ありますので、ご一緒にリハビリを実施する際に、詳細をお伝えできたらと思います。また、ご病気により主治医から運動の注意点があれば、そちらを優先して下さい。