こんにちは、理学療法士の有本です。リハビリをしていると、手首や背骨、ふとももの骨を骨折する高齢者がとても多くいらっしゃいます。高齢になり骨の強度が弱くなり、腰かける時に尻もちをついた、躓いて手を床についた、転倒して足を強打した等、以前であれば骨折には至らなかった事で、骨折をしてしまう事があります。骨の強度が弱くなってしまう一因として、骨粗鬆症という病気があります。今月は骨の新陳代謝や骨粗鬆症、運動との関連について、お伝えして参ります。

 

骨は丈夫でしなやかな状態を保つために、骨を作り変え、新陳代謝を繰り返しています。しかし、骨のもととなるカルシウムの不足や、高齢になるにつれてホルモンが不足、長年の生活習慣などの影響で、骨を作ることができなくなりやすくなります。骨を新しく作り変える事が上手くいかず、骨からカルシウムが減りスカスカになってしまい、骨の強度が低下して骨折を起こしやすくなる病気で、骨粗鬆症と言います。

 

骨粗鬆症は痛みがない事が多く、症状が進むと、つまずいて手や肘をついた、くしゃみをした、等のわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。さらに背骨が体の重みで押し潰れてしまう圧迫骨折を起こし、背中や腰が曲がるなどの原因にもなります。

 

骨粗鬆症は、高齢の女性に多く見られ、閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下することで急激に骨の強度が減りやすいです。さらに、体質や生活習慣によっても個人差があります。骨を形成するカルシウムやマグネシウムの不足や、カルシウムの吸収に必要なビタミンDなどのビタミンがバランスよくとれていない事も原因となります。骨の新陳代謝に貢献するので、普段から適度な運動が必要です。