「足の骨折後における荷重練習やストレッチの重要性について」2020.7

「足の骨折後における荷重練習やストレッチの重要性について」

 

こんにちは。理学療法士の有本です。リハビリの仕事をしていると、足を骨折した患者様とリハビリをする機会が多くあります。そこで、足を骨折した時にリハビリで行う荷重練習の重要性について、お伝えして参ります。

 

足を骨折したら、主治医の診断を受けます。患部の強度が荷重に耐えられない程に弱い時期は、骨折部位の治癒目的に患部の安静や保護を行う場合があります。安静によって患部の治癒が期待される一方、患部周辺の筋肉が硬くなる事や、筋力の低下といった問題が生じる場合があります。患部の強度の変化や患部周囲の筋肉の硬さ、筋力低下などの経過を確認している患者様の主治医の先生から「ストレッチや荷重練習の開始をして下さい。(※体重の何割程荷重するか、ストレッチに関する注意などあれば、それらも指示される場合があります。)」と、リハビリへ指示が来る事があります。

 

患者様の主治医の先生からの指示に基づく患部への荷重練習は、骨の治癒を促進し、正常近い歩行動作を実施する事で、患部周辺の筋肉の硬さや、筋力低下を改善する事が期待されます。しかし、患者様は怪我をした場所に負荷をかける動作に対して不安に感じることや、患部に近い部位の筋肉や関節に痛みが生じて荷重練習を思う様に行えないことがあります。

 

例えば、松葉杖歩行練習や患部周辺の筋肉に対してストレッチの指示があった場合、患者様が患部への荷重練習を不安に思うときは、松葉杖よりも手元が安定して、より簡単な課題である平行棒内で荷重練習を開始する事で、患者様の不安を減らす事は出来ると思います。平行棒内で患部の足に荷重する感覚を予め確認すると、松葉杖にどの位頼ったら良いかイメージが沸くと思います。その後に、許可が出ている松葉杖歩行を実施すると、より良いフォームで歩行が可能になる場合があります。

 

また、患部をかばう結果、全身の姿勢が崩れ、患部の骨の近くにある筋肉が強張ってしまう事で、正常な関節運動が行えずに、患部の近くの筋肉や関節に患者様が痛みを感じる場合があります。荷重練習前に、安全に行える方法に限定したストレッチや筋力トレーニングを実施する事で、結果として荷重練習を適切に行えるケースは多くあります。

 

患部の足への荷重練習の準備運動としてストレッチや筋力トレーニングの御提案、立位や歩行など患部の足への荷重時の身体の使い方の御提案など、リハビリとして治療のお手伝いをさせて頂けたらと思います。

 

 

                                                                        有本竜也