「介助方法」 2020.4

こんにちは、理学療法士の有本です。

リハビリでは、患者様の身辺動作の介助を行う事が多くあります。そこで今月は、私が臨床現場で行っている介助のポイントについてお伝えしていこうと思います。

私は以下の3点をポイントとして、介助の方法を検討しております。

①:出来るだけ被介助者が単独で行えていた時の手順で動作を行い、被介助者の力を使い易いようにする事

②:被介助者の残存機能、代償動作や痛みが発生条件を介助前に確認する事

③:介助実施時に、介助者の身体に痛みがある場合や、被介助者が転落しそうな危険を感じたら決して無理をせず、介助方法を再度検討する事

 

身辺動作の介助を介助者の力に任せて行うと、被介助者が不快に感じる事や、被介助者が手摺りや介助者にしがみつく事があり、結果として介助量が増加します。また、多くの介助の動作が介助者にとって中腰で腕に力を入れる動作なので、無理をすると介助者の腰を傷めやすい姿勢であります。

 

そこで、寝返りや起き上がり、移乗動作等、被介助者が単独で動作を実施していた時の手順を誘導する事で、被介助者の能力を引き出す事を狙います。手順が不明の場合、正常での動きを介助者が自身で行って身辺動作の手順を確認します。その上で、被介助者のお身体の特性上、無理がないように痛みが発生する条件を聴取、適宜代償動作を使用、介助者によるサポートを取り入れていきます。

 

被介助者残存能力の確認方法の一例として、寝た状態から頭を自分で起こせるのか、足全体の屈伸運動が行えるか、座った姿勢を保持してお辞儀ができるか等、確認する事は多数あります。それらを事前に把握するだけでも、起き上がりや移乗動作における介助方法を検討する事が可能になります。また転倒や転落しそうになる時は御無理をせず、再度残存能力の確認・介助方法の再度検討をした方が安全です。

 

寝返りや起き上がり、移乗動作など、身辺動作を行う頻度は一日に多くあります。その際に少しでも被介助者の残存機能を使用出来れば、生活動作自体がリハビリになり、被介助者・介助者の双方の負担が軽減できればと思います。

 

                                                                        有本竜也