野球肘検診 2018.12

こんにちは。理学療法士の澤木です。今回は野球肘検診についてです。

 私は毎週お休みの日には少年野球チームの指導者をしています。職業柄から選手たちのコンディショニングについての相談を受けたりするが多いのですが、そのチームが所属している区連盟でも障害予防やコンディショニングのお手伝いをさせて頂いています。

 連盟で行っていることを簡単に説明しますと、大会ごとに行われる抽選会会場にて指導者向けの講座を行なったり、大会開会式で選手と一緒にトレーニングを行ったりしています。また年1回ではありますが「野球肘検診」というものも行なっています。野球肘検診というのは、肘の外側が痛くなってしまう離断性骨軟骨炎という野球肘があります。この離断性骨軟骨炎になっていないかを超音波画像検査機器を使って調べることをします。

 この離断性骨軟骨炎という野球肘ですが、なぜ超音波画像検査が必要かというと、通常の野球肘と違ってかなり進行してから痛みが出てくるという特徴があります。つまり初期の頃には痛みをあまり感じないため、そのままプレイを続け、ある程度進行し骨の一部が欠けたり剥がれたりして手術が必要なくらいに悪くなった頃に痛みを自覚したりするため治療が大変なのです。

 このように離断性骨軟骨炎はとても厄介な野球肘であるため、早期に発見し早期に治療を開始することが大切です。そのために離断性骨軟骨炎になっていないか野球肘検診を行っています。私の周りでも過去に小学生高学年や中学生の選手がこの離断性骨軟骨炎になり、発見が遅れ手術になったケースを何度か見ています。小学生や中学生が野球をやっていただけで手術が必要になるなんて…このようなことを減らし、小学生は中学へ、中学生は高校へ怪我なく野球を続けられるようにと思い毎年実施しています。

 野球肘になってしまうには様々な要因があります。投げ過ぎ、肘さがりのフォーム、身体的な問題など様々な要因が重なり合って野球肘になってしまいます。その要因を減らすためにトレーニング指導をしたり、指導者と知識の共有を行ったりしてその要因を減らしていますが、それだけでなく、野球肘検診を通して早期発見、早期復帰にも取り組んでいます。全国的に行われるようになってきています。今後も少年野球指導者として、医療従事者として中学、高校、さらには大学、社会人、プロまで怪我なく野球ができるようにお手伝いしていきたいと思います。

澤木 弘之