重力に逆らって立つと身体によい事が沢山あります 2018.4

「重力に逆らって立つと、身体によい事が沢山あります。」今月はそんなお話をさせて頂けたらと思います。

 

片方の足に体重を預けている方、何かに寄り掛かっている方、股関節や膝関節を軽く曲げて背中を丸めている方等を、街中でよく見かけます。それらの立った姿勢は身体の一部を休ませながら行える事、使用される筋肉が少ない事から、体感的には楽なのですが、そのような立った姿勢を生活で何度も行う事で、一部の関節や筋肉にばかり負担をかけ、痛みや疲労蓄積の原因になっている事が多くあります。

 

関節や一部の筋肉ばかりに負担を掛けずに立つことができると、痛みや疲労蓄積は生じ辛くなります。また、重力に逆らって立つ事を保てると、使用される筋肉が多くなり、歩行やランニングにおける脂肪燃焼、筋力強化の効果を高めます。

 

では、重力に逆らって立つ姿勢はどのように作ったらよいでしょう?

立つ姿勢を観察するポイントとしては、次のようになります。

後ろから観察する時は、両耳の間、背骨、お尻や膝・足首の間が一直線であるか、

横から観察する時は、耳の穴、肩、ふとももの外側、膝のお皿のすぐ後ろ、外くるぶしの前3cmが一直線になっているかを観察します。大きい鏡などでご自身の姿勢を確認してみると、目印となる部位が一直線にならず、猫背や首や腰の過剰な反り、身体の傾き等の発見があるかもしれません。

 

重力に逆らって立つ姿勢を保つためには、身体の内側の筋肉を使う必要があります。

お臍とお尻に力を入れて、顎を引き、胸を少し開いて立っているだけで、腹筋にとても力が入る事を体感して頂けると思います。日々の生活で、その姿勢を保持できる時間を増やすだけでも、身体の痛みや疲れを軽減できる場合があります。また、何気なしに歩いていた時より、良い姿勢で歩いた時は使用される筋肉量が増える事で、身体が温まるのを実感できるのではないかと思われます。

 

日々のリハビリ業務の中で、重力に逆らって立つ姿勢保持のトレーニングを御提案すると、疲労を訴える方が多くいらっしゃいます。お身体の不調に伴い繰り返し前傾姿勢となる事や身体の硬さにより、重力に逆らって立つ姿勢保持に使用される筋肉の使い方を忘れ、硬くなっている身体が一層硬くなる場合があります。その結果として、生活範囲が狭まる可能性があります。

怪我の予防や、身体の硬さや疲れの改善、脂肪燃焼の為にも、姿勢のチェックしてみてはいかがでしょうか。


                                                有本竜也