季節の療生法(4)2017.11

季節の養生法(4)

いよいよ寒い冬の到来。中国古代の医学書と言われている黄帝内経ではどのように書かれているのでしょうか。
今回は冬の養生法についてお話ししますね。

冬は『閉蔵』の季節という。
冬の3ヶ月間は万物の生機が閉じこもる。
至る所で川が凍り、地が裂け、天の陽気は万物から遠ざかる。
冬の養生法‥
夜は早く寝、朝はゆっくりと起き、日の出日没に伴って起居すべきである。
欲望を潜めながらすでに遂げたような満足感を保つ。
体内の陽気を洩らさないように、寒い刺激を避け、身体を暖かく包む。
これは冬の『閉蔵』の気に相応する養生法である。
これに背くと、冬によく活動する腎気が傷む。
すると、翌春に足がしびれ、腰が曲がる病気になる。
と書かれています。
ちょっとわかりにくいので簡単に説明しますね。
冬の間は寒さが厳しいので天の陽気では和らげることができません。この寒さで冷え込んだ冬をどう過ごしたらいいでしょう。夜は早く寝て、朝はゆっくりと日が昇ってから起きます。寒さに直接触れぬようにし、身体を暖かくしてしっかりと陽気をしまいましょう。あれよこれよと活動的にならずに、気を静めてゆっくりと過ごします。この時期に過労したり汗をかいたりすると陽気を損なってしまいます。これに背くと『腎』の気が傷んでしまいます。東洋医学でいう腎とは西洋医学でいう腎臓の機能とは少し違います。
東洋医学でいう『腎』は生命エネルギーを貯蔵し、ホルモン調節、免疫機能、骨、髪、水分調節などに関わるとされています。ですから腎の気が傷むと元気が無くなり、老化を進めることになります。
冬は決して無理をせず、暖かくして静かに過ごし春をむかえましょう。

                  
                                                                          鍼灸・マッサージ師      関根 達也