「福祉機器について」2017.10

こんにちは、今月のコラムは理学療法士の有本が担当させて頂きます。

2017年9月27日から9月29日にまでの間、東京ビックサイトで実施された国際福祉機器展へ先日行って参りました。福祉機器展は世界15か国528社の企業・団体が出展しており、実際に見て、触って、体験できる展示会となっておりました。
 

福祉機器展は、国際展示場正門前駅(臨海副都心線)からシャトルバスが用意されており、車椅子利用の方もアクセスし易くなっておりました。東京ビックサイトの東館1~6の全てを使用し、車椅子・杖・リフト・福祉車両・ベッド用品・入浴用品・トイレ用品・衣類着脱補助用品・リハビリ機器・住宅設備・介護食品・感染予防用品・施設運営ソフト・義肢装具等と、幅広い福祉用具の出展がありました。
 

その中で、バスリフト、階段昇降機、シートが車外に降りてくる福祉車両等の移動動作を補助する用具や、介護食、歯・歯茎ケアのブラシ等を体験して参りました。
 

[移動動作を補助する用具]
 

移動動作が困難な患者様に昇降を補助する福祉用具を御提案しても、落下の不安を訴える人が多い印象がありましたが、実際に乗ってみると乗り心地は良好で、注意点についてもメーカーの方が丁寧に教えてくださるので安心して乗れました。
 

[介護食]
 

介護食は美味しいものが多く、とろみがついて高齢者に飲み込みやすい印象でした。噛み砕きや飲み込む能力の程度に合わせて、柔らかさに段階を設けているメーカーが多くありました。活動制限がある高齢者にとって食事が美味しい事は重要です。
 

[歯・歯茎ケアのブラシ]
 

高齢者になると唾液の分泌量が減り、口腔内衛生が悪化する方がいらっしゃるので、口腔ケアは大切なのですが、拒否をされてしまうケースもあるようです。綿棒位の柄の先に小さく柔らかいスポンジがついたケア用品で口腔内の汚れを取ってもらってみたのですが、普段歯ブラシが届き辛い部位までケアして頂き、とても気持ち良かったです。
 

介護を御家族に行う時、拒否をされてしまうと「折角やってあげているのになあ。」と、残念なお気持ちになってしまう事があるのではないでしょうか。しかし、介護をする立場の方が受ける側の立場になって初めて気づく事は多くあり、それらに基づき介護負担の軽減が得られやすくなるケースはあると思います。また、介護を受ける立場の方はご自身に合った福祉用具の検討を実際に行える事から、様々な福祉用具に触れる機会は、より良い在宅環境を作るのではないかと感じました。