転倒には気をつけて 2017.4

 皆さん、こんにちは。今月は理学療法士の有本が担当させて頂きます。春が近づいてきて暖かい日が多くなってきました。風が強い日もあり、転倒による骨折には気をつけて、外出を楽しみたいものです。

何故高齢になると転倒に伴う骨折のリスクが上がるのでしょうか。
 ホルモン分泌のバランスや運動量、栄養を吸収する消化器官の働き、栄養を運搬する血液の循環状態等が加齢に伴い変化し、骨の強度が低下する場合があります。骨の強度が低下した高齢者が転倒をする事で、ふともものつけ根や手首、肩の付け根、背骨を潰す等の骨折をすることが多く見受けられます。

転倒する原因はどんなことが考えられるでしょうか。
 脳の病気やリウマチ、筋肉の病気、バランス障害や失神を伴う病気、視力障害等、幅広く考えられます。また、重篤な病名が無い場合でも、体幹や下肢の筋力低下や関節の柔軟性低下・浮腫み、骨折後や関節の変形に伴う痛み等も考えられます。

よく転倒が起きる場所として、住み慣れた生活空間で多く発生します。
 例えば、ベッド周辺での動作、伝い場所が確保できていない廊下、トイレでのズボンの着脱時、電気コード・畳やカーペットの縁・床の上に不用意に置かれた物品・床が濡れている等があります。また、足元が暗いことで障害物に気づきにくく転倒につながるケースもあるようです。

転倒を防ぐためのサイン
 そこで「以前よりも何となく歩き難い。長い距離歩けなくなった。少し腰や足が痛い。小さな段差に足を引っ掛けやすくなった。ふらつく頻度が増えた」と、いった違和感は転倒を防ぐ上でのサインとして患者様自身に捉えて頂く事も出来ると思われます。

転倒を防ぐための対策
 例えば、下肢や体幹の筋力アップ、段差解消や手摺の導入等、環境整備をする事で、未然に転倒による怪我を防ぐことが挙げられます。 現在患者様がもっていらっしゃる身体機能を十分に発揮しやすくなる事も可能と思われます。身体の変化や住環境について見直してみるのも宜しいかもしれません。

有本竜也