野球肘に効果的なトレーニング~その1 2017.3

 こんにちは。理学療法士の澤木です。

 今回も野球肘の話で、「野球肘に効果的なトレーニング」についてお話ししたいと思います。

 最近ではyoutubeやインターネット上で「野球肘、トレーニング」などで検索すると効果的な素晴らしいトレーニングがすぐに出てきます。そんな中でも「肩甲骨が大切だよ。」とか、「股関節の柔軟性がポイントだ。」など、特定の部位にフォーカスしたトレーニングがよく見受けられ、私も参考にしています。

 ただ、気を付けなくてはいけないことが一つあります。

 それらのトレーニングは、ある選手にこのトレーニングをしたら効果があったというものがほとんどで、万人に効果があるかというとそうではないと思います。

 野球肘の場合、肩甲骨の動きが出ていないことが多くあり、その影響で肩や肘に負担がかかってしまっています。ただ、ここで考えなくてはいけないことは、なぜ肩甲骨の動きが出ないのか?というところです。肩甲骨周りの筋力のせい?肩甲骨がくっついている体幹(胸郭)のせい?など、現象を見るだけでなく、原因をしっかり見ることが大切になります。もしかしたら肩甲骨の動きが出ないのは、ほかの部位に原因があるのかもしれません。特に野球の投球フォームにおいては全身の運動であるため、足首が硬い、股関節が硬いなどほかの部位からの影響が出やすいのです。

 例えば、足首が硬いと…
足首が硬い⇒ステップ脚への重心移動が少ない⇒股関節に体重が乗らない⇒骨盤、体幹のしなりが出ない⇒背骨の動きが小さい⇒胸が張れない⇒肩甲骨の動きが出ない

 このように身体の各パーツがどのように影響しているかも考えないといけないのです。全身からの影響をしっかり観察して、原因となっているところにトレーニングを入れる事が大切です。

 野球肘と言っても色々なケースがあります。全身の運動といわれる「投球」は身体の各パーツがしっかり動くことで全身を使って投げることができます。しっかりとした身体を作って全身で投げることで肩、肘への負担は減り、球速も、コントロールもアップします。身体のどの部分が原因なのかを見極め、自分に必要なトレーニングをしましょう。

澤木弘之