痛みが少ない五十肩のリハビリ 2016.6

 皆様、こんにちは。定期的にリハビリスタッフでコラムを発信していくことになりました。今回は理学療法士の有本が担当させて頂き「痛みが少ない五十肩のリハビリ」についてお伝えしたいと思います。

 五十肩の原因は、肩の筋肉や周囲の組織に生じる炎症の関与に因ると考えられています。症状は、夜中に冷えると痛い、腕を上げる動作や髪を結わく動作、腰に手をまわす動作が痛くて出来ない事があり、生活の多くの場面で痛みを経験します。

 普段の生活で何度も痛みを経験するので、痛い部位に注意が向きがちで、肩のみの治療で済むと思う患者様が多くいらっしゃいますが、問題は肩だけでしょうか?

 動かすと痛い肩を保護する為にどのような姿勢になるでしょうか?腕がぶら下がって動かないように、腕をお腹の辺りに持ってくる患者様が多くいらっしゃいます。本来、体幹のやや後ろにある腕がお腹の前にある事で、背中が丸くなります。腰が引けて膝が曲がり、重心が後方になるので、バランスをとる為に顔を前に出します。

 肩の保護にはなりますが、首や胸、体幹は、縮こまった前傾姿勢を常時とるので、肩以外の筋肉も硬くなりやすいです。筋肉の表面は筋膜と呼ばれる膜によって、他の筋肉と連絡しあい、つり橋やテントのように適度な張力を保っているという考え方がありますが、姿勢の崩れからくる他の関節や筋肉への影響の根拠として当てはまるのではないでしょうか。

 リハビリをする際に、訴えの部位を確認した上で、患部の影響で他の部位にも問題が生じていないか確認をすると大抵発見があり、患部から離れた部位からも痛みの軽減や柔軟性の向上が図ることが出来ます。患部以外の部位からリハビリを行うと、患部を傷めるリスクも患者様の不安も少なくて済みます。不安なく取り組める課題を提案すると、患者様はご自身でも積極的に取り組まれるので、リハビリが楽しくなってきます。

 もし個別リハビリをご希望の患者様がいらっしゃいましたら、個別リハビリは、Drからの指示に基づいて実施致しますので、主治医の先生とご相談を宜しくお願い致します。

有本竜也