私の在宅医療(往診)のルーツ

その2

「ドクター松林の待ったなし」

「私の在宅医療(往診)のルーツ」その2

 祖父保太郎が貧しい人々からは往診の代金を頂かなかったという時代は、まだ国民皆保険がない時代でした。現在では国民皆保険制度の下、自由診療はともかく保険診療を受けた場合、患者さんは一部負担金を支払う義務があり、医療機関などはこれを受領する義務があります。昔とは違うのです。そのかわり世界に誇る国民皆保険制度は貧富の差なく受診できる素晴らしい制度だと思います。

話は戻ります。その衝撃的な大事件は私が大学3年生の時に起きました。当時私は貧乏医学生で月に仕送りとバイト代を合わせても5-6万円で生活していました。かなりキツイ生活でしたが楽しかったです。広島に帰る際は別途運賃を送ってくれましたが、私に選択できる交通機関は新幹線の自由席のみでした。飛行機は高すぎるので乗りませんでした。自由席でもすぐに満席になるため主に車両間の通路にリュックを置いて寝ていました。今思えば迷惑な話ですね。

新幹線の中での楽しみは、今はもうありませんが食堂車に行くことでした。当時日本食堂、帝国ホテル、都ホテルが食堂に入っていて、いや帝国ホテルのカレーと都ホテルのハンバーグは美味しかった。ここで時によってはコーヒー1杯で1時間くらい過ごすのが至福のひと時でした。また食堂車復活してほしいです。ただその大事件が起こったきっかけは祖父の23回忌の時です。その時はどうしても法事に間に合うためには飛行機を使わなければならなかったのです。まさに祖父に呼び寄せられた格好です。ということで私は生まれて初めて東京から広島まで飛行機に乗って帰ることになりました。

続く


「在宅医療をお考えの方々へ」

随時ご相談をお受けいたしますので、お気軽に当院看護師までお電話頂ければ幸いです。先日も寝たきりになりそうな方を往診して約2か月で歩けるようになられて今では通院することができるまで回復されました。通院できなくなったらすぐに在宅診療を取り入れることも大事だと思います。