人力車の魅力にはまってしまった

 2年ほど前、山口県の萩市で初めて人力車に乗ってから、完全にその魅力にはまってしまった。風光明媚な萩の城下町をさわやかなそよ風を顔に受けながら、ほどよい揺れを感じて疾走すると、もうこれは極上の極みだ。牽き手のお兄さんも皆爽やかで明るい。ガイドブックに載っていない面白い説明や解説を聞くのも楽しい。
 その後、京都の人力車にしか乗っていないが、つい先日の京都八坂の人力車も良かった。知恩院からねねの路に至る小道は僕の最も好きな道だ。ここを下りながら八坂を下り切る途中で、ふと後ろを振り返ると法観寺の五重塔が見えた。一瞬背筋が寒くなるほどの感動がある。こういうコースを人力車に揺られながら行くことは至上の悦楽である。
 この、知恩院から八坂神社を経てねねの路の小道は、夕方から夜にかけて歩いてみるとまるで異次元の空間に放り込まれたような幻想的な感覚に陥る。人力車を降りて茶屋でわらび餅と抹茶をいただく。風流でしょ。
 この人力車、北は小樽から南は宮古島まで全国各地にある。すべてを制覇することに決めた。
映画短評
【ラブレター】 97点
 中山美穂の初々しい演技もさることながら、よく構成された脚本、意外な顛末とストーリー性、ほろ苦い恋、ここまで凝縮された映画も珍しい。観ておかないと損した気持ちになる。
【たそがれ清兵衛】 97点
 藤沢周平著作のシリーズでは「武士の一分」よりもこちらのほうが好きだ。結構緊迫した画面と緊張が最後まで続き目が離せない。この時代は、今より男はずっと大切にされていたんだなあという感想。最後は泣きます。