「ハワイその続き」

 これだけ円高が進むと、ハワイでもものすごく物価が安く感じる。同じ海外製品でもだいたい2~3割安く買えてしまうのでラッキーだ。僕が子供の頃は1ドル360円の固定相場だったので、現在1ドル80円としても約4.5倍も円の価値は上がったといえるのだ。具体的に言うと、日本人は他の国の人よりもここ40年で4~5倍資産が増えた(お金持ちになった)ということなのだ。
 でも日本に住んでいると全くその実感がわかないのが不思議だ。それどころかこの円高は日本経済にとっては最も致命的な悪影響をもたらしているのは事実である。貿易赤字が増え続け、輸出企業は黒字を減らしていき日本の隅々まで景気を停滞させていく。過大な円の評価は決して日本にとって望ましいことではなく、最も懸念すべきことは、国の借金が国民の総貯蓄額を超えて、国債の価値が落ちてきてかつ急に円安に振れた時である。
 2つのポイント、ひとつは日銀による無期限かつ制限なしの量的緩和、もうひとつは無利子国債の発行、この2つで円高は是正されると思うのだが。ハワイで安いものが買えたと喜んでいる場合ではない。
【映画短評】
「麒麟の翼」78点
 東野圭吾は今最も面白いストーリーを書く作家のひとりである。この映画も昔のような伝統的な日本映画の重厚な雰囲気がある。かつての名作、「ゼロの焦点」や「砂の器」のような雰囲気がたまらなくいいが、やはり地方ロケがないことや最後端折った印象があってちょっと残念。