「ロンドンオリンピック」

 16日間のロンドンオリンピクも終わり、熱闘や感動の場面の数々を見せてもらった。なんにしても、すべてを出尽くして人間が物事を極める姿は清清しいし感動します。
 日本もいろんな種目でよく頑張りました。自分自身一番感動したのは、フェンシングの準決勝の最後の1秒で同点に追いついた場面でしょうか。サッカーも健闘しましたが、女子バレーの復活もすごい。今回の日本選手団の特徴は、金メダルこそ少なかったもののメダル総数は過去最高、しかも多岐の種目やメインの種目でのメダルが多かったためテレビでもたっぷり楽しめたことです。国民全体のスポーツレベルが上がっている証拠ですね。
 それとは別に今回からちょっと異様な風景も目にしました。ジャッジが終わってからのビデオ判定です。なかには「チャレンジ」といって、ゲームみたいなCGでインかアウトの判定をするものや、場外の審判がやたらチャチャを入れるものまで様々でした。
 これがいいか悪いかは僕にもよく分りません。より正確な判定ができるようになったという意味ではいいでしょうが、スポーツ本来の技や得点が決まった時の感激やときめき、歓喜の叫びが一瞬にしてしぼんでしまう傾向もあるのです。柔道で「一本」と決まったと思った瞬間、「取り消し」になっては私たちの歓声や歓喜の叫びや精神的カタルシスはどう処理すればいいのでしょう。
 もともとスポーツは精神的浄化作用を得るために観戦することも大きな意味があります。この作用が素直に間髪を入れずに発散することができなければスポーツ自体の本来の意味の大きな部分が失われるような気がしてなりません。
 はて、次のオリンピックではどんな判定技術が導入されるのでしょう。